本当に使える撮影機材はコレ!選び方のポイントも|YouTubeのことならYouTube総研

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本当に使える撮影機材はコレ!選び方のポイントも

2018.04.25

コラム

本当に使える撮影機材はコレ!選び方のポイントも

再生されるマーケティング動画を内製したい!
昨今はモバイルデバイスの急速な普及と高速インターネット環境の整備、SNSサービスの台頭などから、誰もが日頃からインターネット動画を視聴するようになり、そうしたオンライン上のコンテンツが一般生活者の消費行動に与える影響も年々大きくなっています。

そもそも動画は、静止画に比べて多くの情報を含めることができ、多彩で豊かな表現を実現することが可能、強い印象を残しやすいものですから、リーチしやすい環境が整えばこれを活用しない手はありません。そのため企業がYouTubeをはじめとする動画共有サービスや各種SNSサービス、オウンドメディアなどを通じ、動画を用いるケースは非常に多くなってきています。

こうして動画がより身近なものとなる中、コンテンツを社内で内製するため、必要な機材を予算内でうまく揃えたいと考えられている事業主や担当者の方もあるでしょう。そこで今回は、まず撮影に欠かせないカメラの種類と特徴を解説、おすすめとともにご紹介していきます。

スマホでもいける?買うなら一眼?ビデオカメラ?
動画撮影で今日、最も身近なものといえばスマートフォンでのムービー撮影ですね。かつてはあくまでも個人の娯楽用、レベルもそれなりといった質でしたが、昨今は標準搭載されたカメラでの撮影でも、相当程度に高品質な映像を撮ることができます。ぱっと見にはプロ並みの仕上がりを実現させることもできるでしょう。

しかし、やはり競合コンテンツに差をつけたい、再生回数を伸ばせる一歩進んだ動画を制作したいなら、専用機材としてのカメラはまず用意すべきです。スマートフォン搭載のカメラ機能が進化するとともに、動画撮影用カメラの性能はさらにグレードアップしてきています。はじめから高額なものを用意する必要は全くありません。リーズナブルで高機能なものが多くラインアップされてきていますから、ポイントを押さえ、目的に合った機種を選択しましょう。

専用カメラを購入するとして、最初の選択ポイントに一眼レフカメラを選ぶか、ビデオカメラを選ぶかという点が挙げられます。かつては静止画のみの撮影用途で流通していた一眼レフは、近年ビデオカメラよりも手軽でありながら、映画のような高解像度・高画質の動画を撮影できるツールとなりました。

最新のタイプならば、オートフォーカス機能や手ぶれ補正機能、背景ぼかしなどのエフェクトを用い、初心者でも簡単に美しい映像をとらえることができます。4K対応のものも増えていますね。センサーサイズが大きいため、暗所撮影などでも力を発揮します。望遠レンズを付け替えれば、より遠くの対象物を美しく、スムーズなズームで映し出すことも可能です。

一方で一眼レフの場合、備え付けマイクの性能はあまりよくありません。ですから臨場感をもった音を拾える外部マイクを用いるとよいでしょう。よってマイクを接続できる端子付き機種がおすすめです。音声をリアルタイムに確認しながら撮影できるよう、ヘッドフォン端子も付いているものを選べば、より理想的ですね。

また音の面では、オートフォーカス機能で動画撮影を行う際、カメラから発せられるフォーカス音が入り込んでしまうことがあります。近年は一眼レフでも静音設計により、ほぼ気にならない程度まで改善されていますが、念のため注意して選ぶようにしましょう。

そして一眼レフによる動画撮影の最も大きなデメリットは、連続撮影時間が短めであることです。一部例外もありますが、30分未満のものが大半ですから、その点を踏まえて活用してください。

次にビデオカメラですが、プロ用機材の場合、扱いに一定のスキルが求められるほか、どうしても高額なものとなりがちです。まず手始めに購入するなら、家庭用のオート撮影が可能なタイプがコストパフォーマンスもよく、使いこなしやすいでしょう。

ビデオカメラを選択すると、一眼レフに比べ、バッテリーの持ちがよく、長時間の撮影が可能になります。数時間単位での収録が容易で、予備バッテリーなどを用意すればじっくり撮影に臨めます。過加熱・熱暴走を起こしにくい安定性の高さも魅力ですね。

手ぶれ補正やオートフォーカス機能にも優れ、動きのある被写体をとらえるなら、一眼レフよりも優秀なモデルが多くなります。音声についても、ビデオカメラの場合、搭載マイクで比較的高音質の録音が可能です。明瞭な音を表現できるほか、ノイズも入りにくい特徴があります。

機種選択時に注意したいのは、撮影フォーマットでしょう。AVCHD準拠のMPEG形式や、ハイビジョン規格のHDV形式などがありますが、YouTubeの場合、MPEG4形式には対応するものの、HDV形式は非対応です。よってそのままでは投稿できませんから、編集時に変換する必要が出てきます。公開先、出稿先のサポート形式をあらかじめ確認し、対応する撮影フォーマットのものを選んでおくことをおすすめします。

ビデオカメラでは、記録媒体も重要ポイントです。デジタルメモリー録画やHDD録画タイプを選択しておけば、後でPCにデータを移行させたり、編集・公開したりする作業がスムーズに行えます。

一眼レフに比べ、ビデオカメラが劣るのは画質です。大別してスタンダード、ハイビジョン、フルハイビジョンがありますが、フルハイビジョン以下では大きく落ちるため、昨今のコンテンツ全般における高画質化を踏まえると、フルハイビジョンタイプを選んでおくことをおすすめします。

ズーム機能でも、光学ズームとデジタルズームがありますが、デジタルズームを用いると画質が著しく劣化します。手ぶれも目立ちやすくなるため、光学ズームの倍率が高めな機種を選び、撮影時も十分注意しながら、ここぞというときに絞って使うようにしましょう。

目的に応じてベストな選択を!アクセサリも徐々にプラス
いかがでしょうか。コストと操作性を意識しつつ、より画質の美しさにこだわるならば、一眼レフカメラが向いており、商品を繊細に映し出したい場合などはこちらがおすすめです。ただし連続撮影時間が限られますから、短尺の動画制作が中心になります。

また、音の面のデメリットをカバーできるよう、マイク端子搭載のものを選択しておくこともポイントです。撮影を行いやすくするため、バリアングル液晶付きのタイプを選択しておくとよりよいですね。

動きのあるものを撮影したい、長時間の本格的な撮影にも対応させていきたいといったニーズがあるならば、ビデオカメラがよいでしょう。ただし価格はピンキリとなり、かなりグレードで差が出てきます。画質はフルハイビジョン以上で選ぶようにし、映像のなめらかさにこだわりたいときは、フレームレートに着目して選びましょう。30fpsが標準ですが、60fps対応モデルなどでは、スローモーション加工を施しても、自然な表現が実現できます。

ビデオカメラの場合、ほぼ単体で一定以上の安定した動画撮影に特化していますから、音声も比較的クリアですが、屋外撮影やよりよい音質を求めるならば、やはり外付けマイクを用いましょう。

その他周辺機材としては、まず購入するなら三脚ですね。カメラと三脚があれば、まず基本の撮影・制作が可能になります。加えて編集ソフトも必須です。少しずつこだわりに合わせて、照明機材やマイク、レフ板、バッテリー、素材集などを揃えていくと質の高いコンテンツを生み出していけます。

これらご紹介した注意点や特徴を踏まえ、ぜひ用途・目的にあったカメラを選択してみてください。カメラの選択で動画の質は大きく異なってきます。アクセスしたくなる、魅力的な動画制作を目指しましょう。

(画像は写真素材 足成より)