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賢く使い分けたい!YouTubeの「限定公開」機能とは?

2018.04.23

コラム

賢く使い分けたい!YouTubeの「限定公開」機能とは?

YouTube投稿動画の公開範囲を管理!使える便利機能
動画マーケティングでも広く活用されている、グローバルな動画共有サービスの「YouTube」、今日、もはや誰もが知る身近な窓口となりましたが、うまく活用できているでしょうか。動画コンテンツを制作すれば、幅広いユーザーに届けるべく、視聴公開することが無料で手軽に行えるため、多くの企業や個人に利用されています。

しかしいったん動画投稿を行うと、必ず不特定多数の人がアクセス可能になる、完全にオープンな状態となってコンテンツが垂れ流されてしまうと思い込んでいませんか?実はYouTubeには、基本機能として公開範囲を設定・管理し、調整できる仕組みも整備されています。そこで、今回はこの視聴者公開範囲における便利機能について、その設定方法や使い方、注意点などをご説明します。

限定公開?非公開?違いはどこに
YouTubeにおいて動画コンテンツをアップロードする際、任意で設定することができるこの公開範囲にかかる管理機能は、「公開ステータス」と呼ばれ、通常の「公開」のほか「限定公開」、「非公開」の3つから選択することができるようになっています。

「公開」は通常の投稿状態で、自由に誰もが視聴できるオープンな設定です。ではあとの2つ、「限定公開」と「非公開」はどう違うのでしょうか。

先に「非公開」から説明すると、この設定とした動画コンテンツは一切一般には公開されず、管理者である本人だけが視聴できる状態になります。アカウントに紐づいており、別のアカウントでログインした状態にすると、その対象動画は視聴できなくなります。

もちろんYouTube内における検索結果や関連動画の表示対象となることもありません。制作途中の動画や個人的な動画、公開予定時刻を決めている動画など、公開せずに保存しておきたいコンテンツをアップロードしておくと、HDDやクラウドサービスのように保管先として活用することができます。

なおクリエーターツールで「非公開」とした後に「共有」ボタンをクリックし、共有先に指定したい相手のメールアドレスを入力すると、その相手にだけは視聴を許可することも可能です。編集中や公開前のコンテンツを、関係者だけで確認するといった場合にこの方法を用いてもよいですね。ただしGoogle+のアカウントを保有していることが条件となるため、あらかじめ相手にも作成してもらい、ログイン状態で視聴してもらいましょう。

さて本題の「限定公開」ですが、こちらは「非公開」よりはオープンな状態ながら、ある条件を満たした人だけが視聴できる状態に動画を置くものとなります。この条件とは動画URLを知っているかどうかで、リンクを知ればアカウントを保有していなくても、管理者が指定した共有ユーザーでなくても、動画にアクセスすることが可能です。

限定公開とした動画は、チャンネルの「動画」タブに表示されたり、検索結果や関連動画の一覧に現れたりすることはありません。動画のURLを知っている人だけというかたちで、一定の視聴制限をかけられるものなのです。

設定方法と注意点
「限定公開」で動画を公開したい場合、アップロード画面のプライバシー設定メニューで「限定公開」を選択します。デフォルトでは「公開」になっているので、下向きの三角をクリックして「限定公開」に変更しましょう。あとは通常通りに投稿作業を行えばOKです。

すでに投稿した動画について、公開範囲を「限定公開」に変更したい場合は、クリエーターツールを選択の上「動画の管理」から動画一覧を表示、該当動画を選んで編集画面に移行し、「公開」となっているステータスを「限定公開」に変えます。この状態で「変更を保存」ボタンをクリックすると、限定公開動画とすることができます。

注意したい点として、限定公開に設定していても、動画URLを公開してしまうと結果的に不特定多数の人が視聴可能となってしまいますから、その管理に気をつけなければなりません。当初は限定されたグループ内のみで共有・視聴していても、そのメンバーの誰かが誤ってURLを他の人に送信したり、SNS上にアップしたりしてしまうと、公開範囲が一気に拡大してしまう可能性があります。

また限定公開動画をホームページなど他メディアに埋め込むと、YouTube上で視聴できなくとも、そこでは公開動画として見ることができてしまいます。いったん通常の公開動画で投稿した後、限定公開に変更した場合も、第三者を含め誰かが別の場所に動画コンテンツを埋め込んでいたら、そこでは自由に閲覧できる状態が残りますから、公開範囲を管理しづらくなるでしょう。

ほかに、限定公開動画を自分の「公開再生リスト」に入れてしまうと、限定公開の意味が失われ、検索結果にも含まれるようになって誰でもアクセスするようになってしまいます。再生リストにも公開と非公開の管理機能がありますから、それを活用したり、リストには入れないようにしたりするなど、取り扱いに注意することを忘れないようにしましょう。

限定公開設定の有意義な活用方法とは?
こうした限定公開動画ですが、どういったシーンで使うのが有効でしょうか。代表的な使い方として、セミナーの参加者にURLを教え、コンテンツとして共有するといったケースが考えられます。

また、「LINE@」登録者限定で特別動画をプレゼントするといった企画を展開させたり、ファンクラブのメンバーのみに視聴を許可したりといったことが可能になります。こうしたケースでは、まず動画を「限定公開」に設定して投稿し、求める条件を満たした人だけが、該当する動画URLを取得できるようにすればよいのです。

チャンネルのファンをクローズコミュニティとして増やしたり、何らかの登録を促す動機づけに使用したりしたい場合に、限定という特別感がもたらす魅力も発揮させられることから、高い効果が期待できるでしょう。

社内サークルなどで撮影した動画の共有をしたいケースや親しい間柄でのコンテンツ共有にも活用できますが、URLを知るか知らないかという低いハードルになりますから、ごくプライベートなものや社外に出したくないコンテンツには適しません。

いかがでしたか。「限定公開」の仕組みは、うまく使えばとても便利な機能です。ぜひ賢く公開範囲を管理し、YouTubeを最大限に活用しましょう。

(画像は写真素材 足成より)