業界によっては、特色ある動画を制作していることも
動画マーケティングは幅広い業界で取り入れられていますが、動画を活用することで、商品やサービスの内容を分かりやすく紹介できること、視聴者を引きつけやすくなるなどのメリットがあり、販売を促進する効果が期待できます。
また、業界別に動画を視聴してみると、それぞれの動画には特徴があることが分かります。そこで、それぞれの業界が制作する動画の種類や特徴について説明していきます。
食品業界
食品業界の動画で特徴的なことは、商品のみを前面に出すのではなく、商品と関連したストーリーを描いていることです。
食品の場合、ロングセラー商品であったり、あるいは他社と競合する商品であったりすることから、テレビCMのように商品説明に重点を置いた内容とすると、真新しさが感じられず、視聴者の共感を呼びにくい内容になりがちです。
その点、商品と関連したストーリーを描いた内容とすれば、視聴者はそのストーリー性に引き込まれやすくなります。
例えば、インスタント食品は一人暮らしの人たちに多く利用されていますが、インスタント食品を「一人暮らし用の食品」ととらえず、「時短」という観点でとらえるとしましょう。
忙しいお母さんは、料理の時間がとれずに困りがちですが、そんなときこそインスタント食品を利用してもらいたい、と動画で訴えることで、インスタント食品の利用者層を一人暮らしの人たちから主婦層に広げることも可能となります。
つまり、動画のストーリー性を高めることで、販売数の向上が期待されるのです。
自動車業界
自動車業界が制作する動画の特徴は、動画を視聴している消費者が、まるで自動車を目の当たりにしているように感じられることです。
例えば、動画を使用せず、広告で「スポーティーな走り」と文字だけで表現すると、消費者としては具体的にイメージしにくいと感じますが、スポーティーな走りを動画で表現すれば、動画の視聴者はその走りに思わずくぎ付けになるかもしれません。
また、自動車の外観や内装を、あらゆる角度から撮影して動画の中で紹介することで、視聴者は自動車の実物を見ているかのように感じることでしょう。
そのほか、自動車の販売台数を拡大するための手法として、海外のとある自動車メーカーはかつて、なじみ深いキャラクターが登場する動画を作成しました。動画を視聴した若い世代からの反応は上々で、販売の拡大につながったそうです。
ファッション業界
ファンション業界においては、商品の感触や質感が分かりやすいような動画に仕上がっていることが特徴的です。
洋服を買うかどうかを決める場合、消費者としては商品に触れてみたり、実際に着用したりしてみたいと感じるものです。そこで、動画の中で洋服を実際に手に取っているかのような感じに仕上げることがポイントとなります。
例えば、洋服の肌ざわりの良さを感じてもらうために、洋服のふわふわとした印象を強調したり、実際に着用してみて心地よさそうにしているシーンを打ち出したりすることも効果的です。
動画では実際に洋服を着用することはできませんが、洋服を実際に着用しているかのような動画が、より効果的なものとなります。
不動産業界
不動産業界の動画の特徴としては、動画を活用することで物件の内部を詳しく紹介できることです。
購入を検討している人としては、物件を決めるためにさまざまな物件を比較したいところですが、実際に足を運ぶ時間がとれないこともあり、十分な物件の比較ができない場合があります。
そこで、不動産会社が物件を紹介する動画を作成すれば、購入を検討している人は、その動画の視聴を通じて動画の内覧が手軽にできるようになります。
物件を紹介する動画は、利用者の目線で動画を撮影するだけなので、動画の作成が簡単にできることもメリットと言えるでしょう。
さまざまな業界の動画の特徴について見てきましたが、消費者の目線でとらえた動画や、消費者の心をつかむ内容の動画など、動画の特性を活かした内容としていることが理解できたのではないでしょうか。消費者の視点に立った動画作成を心がけていきましょう。
(画像はぱくたそより)
YouTube総研
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