「広く動画が視聴されているか」を重視したい
動画マーケティングの効果を高めるためには、より多くの視聴者に動画を視聴してもらうこと、そして、より多く再生されることが有効となります。
そう考えると、視聴者数や再生回数は多くカウントされるほど良い、ということになりますが、同じ人が同じ動画を何度も視聴している場合があり、実際には広く視聴されていない、という可能性もあり得ます。
動画マーケティングにおいては、「広く視聴されているかどうか」という点を重視する必要があります。
ユニーク視聴者数とは?
動画が広く視聴されているかどうか、ということを判断するためには「ユニーク視聴者数」という数字に注目しましょう。
ユニーク視聴者数が意味するものは、「動画を視聴した『実人数』は何人か」ということで、言いまわしを変えれば「延べ人数ではない人数」となります。
なぜ、ユニーク視聴者数の考え方が必要かといえば、動画における視聴者数とは、動画を視聴した「延べ人数」を指すことが一般的であるためです。
つまり、動画を視聴した実人数が1人であっても、その人が10回動画を視聴していれば、視聴者数は10人ということになります。
上記の例では、動画を視聴した延べ人数が10人であったとしても、「ユニーク視聴者数」で見た場合は「1人」になってしまいます。
なお、ユニーク視聴者数を判断するための方法としては、動画視聴者のIPアドレスを元にしています。IPアドレスが同じものであれば同一の視聴者として、また、異なっていれば別の視聴者として判断されます。
再生回数は、どうカウントされている?
次に、再生回数の仕組みについてみていくことにしましょう。
再生回数についてYouTubeのサイトを参照してみると、「人間によって再生された動画を再生する」という仕組みとなっています。それでは、人間以外に誰が動画を再生するのか、ということについても調べてみると、コンピュータが動画を再生することがあるようです。
動画を再生したのが人間なのか、それともコンピュータなのか、ということの判断について、Youtubeのサイトでは、詳しく触れていませんが、あくまでも、コンピュータによって自動的に動画が再生されたのではなく、人間の手によって再生された動画のみを、再生回数としてカウントする、としています。
なお、Youtubeのサイトによると、動画公開直後の数時間は、動画再生に関する判断が正当なものではない場合があるとされていますが、時間の経過とともに、Youtubeの判断に基づき、正当な視聴を判断して再生回数としていくようです。
ユニーク視聴者数、再生回数は動画分析の重要な指標
それでは、動画マーケティングの分析において、なぜユニーク視聴者数や再生回数という数値にこだわるのでしょうか。
その理由は、「動画が広く視聴されているか」ということを適切に判断するためです。
例えば、視聴者数を調べたい場合、一般的な視聴者数の数値であれば、その数値は延べ人数となってしまい、動画が広く視聴されているのか、それとも、ある一定の偏った層だけが視聴しているのか、という判断が付きにくくなってしまいます。
その点、ユニーク視聴者数の数値を見れば、動画を視聴した実人数が明確に分かります。また、ユニーク視聴者数と再生回数を比べてみると、動画が広く視聴されているかという点について、おおよその目安を付けやすくなります。
例えば、再生回数は多いものの、ユニーク視聴者数が少なければ、広く視聴されていない、ということが分かります。
そのような場合は、動画のサムネイルを変えれば良いのか、それとも、動画のタイトルを見直した方が良いのか、というように、より動画が広く視聴されるために工夫すると良いでしょう。
動画マーケティングにおいては、より多くの視聴者に動画を見てもらうことがポイントとなりますが、そのためには、ユニーク視聴者数や再生回数など、動画に関する数値を分析することが大切です。また、必要に応じて動画の内容を見直すことも検討しましょう。
(画像は写真ACより)
Youtube総研
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