YouTube は全インターネット人口の約3分の1を占める10億人以上のユーザーに利用されており、1日あたりの動画視聴時間は10億時間、視聴回数は数十億回にものぼります。(参照:YouTube公式サイト)
(1)動画広告市場、2020年には2,000億円突破の推計!
株式会社サイバーエージェントが、株式会社シード・プランニング デジタルインファクトと共同で実施した動画広告市場動向調査によると、2017年の動画広告市場は1,093億円、2020年には2,000億円を突破する勢いです。若年層のテレビ離れを背景に、スマートフォンによるユーザーの動画視聴時間は引き続き増加傾向にあり、さらに高まる傾向が見られると予想しています。
(参照:サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施)
(2)2017年のYouTuber市場規模は前年比2.2倍の219億円。2022年には579億円に
CA Young Labがデジタルインファクトと実施した国内YouTuber市場動向調査によると、2017年の国内YouTuber市場を、前年比約2.2倍の219億円規模まで成長したと推計。人気YouTuberが配信する動画コンテンツの継続的な高い視聴数と、新たなYouTuberの増加にあわせて、YouTuberが提供する動画コンテンツの動画再生回数は増加の傾向にあり、YouTube広告の収入は引き続き増加傾向が見られるとのことです。両社では今後も動画コンテンツの再生回数が増加、その支持にも広がりが期待されるとして、2022年の国内YouTuber市場は2017年の約2.6倍、579億円規模に達すると予想しています。
<YouTuberが受け取る以下3種類の収入について年間総額を集計、市場規模を推計・予測>
・YouTube広告収入 : YouTubeを運営するGoogleから、YouTuberまたはYouTuberを取りまとめて
活動支援を行う事業者に対して支払われる広告収入
・タイアップ広告収入 : 広告主がYouTuberを起用したタイアップ動画制作に支払う広告費
・イベント・グッズ収入: 消費者が、YouTuberが関連するイベントへの参加やグッズ購入に支払う費用
【調査方法】
YouTuberを中心とするインフルエンサーマーケティング業界関連事業者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、公開情報の収集
【調査時期】2017年10月から2017年12月
【調査機関】株式会社デジタルインファクト
(参照:国内YouTuber市場、2017年は約2.2倍の219億円。2022年には579億円規模まで拡大【CA Young Lab調べ】)
(3)動画広告市場、No.1媒体は“YouTube”68.8%
マクロミルとデジタルインファクトが実施した動画広告に関するWebアンケート調査結果によると、全回答者400名の中で動画広告の出稿・取次・提供業務など何らかの形で関わりがある対象者269名に、動画広告の取り扱いまたは利用をしたことのある媒体について聞いたところ、「YouTube」が全体の68.8%と最も多く、これに「Facebook」の49.8%、「LINE」の37.2%が続きました。YouTube広告の効果が明確になったと言えます。
実施期間:2016年11月〜2017年12月
対象:広告業界関係者269名
(参考:マクロミル/デジタルインファクト調べ)
(4)どのような動画広告が売れているのか〜商品別
株式会社サイバーエージェントが、株式会社シード・プランニング デジタルインファクトと共同で実施した国内動画広告の市場動向調査によると、2020 年まではYouTube などのインストリーム広告は全体の約 7 割を占めると見込んでいる。この動画はこれからも成長することが見込まれており、今もこれからもメインの動画の配信方法であると言えそうです。
また、この中でも大きな伸びを見せているのが「インスクロール広告」です。具体的には、WebサイトやFacebookのフィードに埋め込まれ、自動再生される動画を指します。 このインスクロール動画もインストリーム動画と合わせて、今後メインの配信手法になっていくことが予想されます。
<用語>
インストリーム広告:YouTubeの動画視聴の前に流れるような動画
インスクロール広告:動画が50%以上表示された時、自動的に動画がされる動画
インリード広告:Webページをスクロールし、動画広告の箇所を表示した際自動的に再生が始まる動画広告
(参照:サイバーエージェント、国内動画広告の市場調査を実施)
■まとめ
スマートフォンの急速な普及や通信環境の高速化とともに、今後もYouTube広告が増え続けることは間違いありません。企業は動画を活用したマーケティング活動の重要性を再認識する必要があります。