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パートナーが投稿者に依頼して動画を紹介してもらうプロダクトプレースメントとは?

2018.03.01

コラム

パートナーが投稿者に依頼して動画を紹介してもらうプロダクトプレースメントとは?

プロダクトプレイスメントとは

早速ですが、「プロダクトプレイスメント」とは何でしょう?

プロダクトプレイスメントとは、もともと映画に馴染むようにスポンサーの商品を置いたり、役者が手に取ったりすることがきっかけとなって普及した広告手法のことを指します。YouTubeでは最近よく見るようになった、「企業案件」「タイアップ」「コラボ」と言われるものになります。

例えば、YouTuberのかわにしみきさんのこの動画は、富士急ハイランドに遊びにいくという企画ですが、動画内のところどころに提供であるAvenel(アベンヌ)の商品が登場しています。

このようにブランド訴求が動画の本当の目的ではあるものの、広告だけにならないように、あくまでも表向きには別の企画が存在する(今回であれば富士急ハイランドで遊ぶという企画)ように作られています。

ステマに注意

しかし、このような広告の方法は「ステルスマーケティング(ステマ)」として視聴者に認識されるリスクがあります。ステマとは、ブロガーやYouTuberなどの広告を発信する人がスポンサーから金銭を受け取っているにもかかわらず、あたかも中立的な立場で商品の紹介や批評を行っているかのようにして広告をすることです。

最近、このステマに対する反発が高まってる風潮があり、一旦視聴者にステマだと思われてしまえば、ブランド訴求のために打った広告が逆効果になってしまうこともあります。

YouTubeの場合では、動画内や説明文に企業名やブランド名などを明示することで、ステマを未然に防止することができます。YouTuberを起用して広告を行う際には、よく注意をしておきたいところです。

例えば、YouTuberの所属事務所として有名なUUUMでは、ステマを防止する目的で、動画の冒頭に「提供」「タイアップ」という表記とともに、「どことタイアップをしているのか」を明示することをはじめとした事細かなガイドラインを定めています。

タイアップ効果はいかに?

YouTuberとのタイアップにかかる費用は、チャンネル登録者数×1.5円というのが相場といわれています。例えば、大物YouTuberのはじめしゃちょーさんは、2018年2月時点でチャンネル登録者数が590万人以上なので、約900万円のタイアップ費用がかかる計算になります。さて、その効果はどれくらいあるのでしょうか。

YouTuberにはそれぞれの特徴があり、やってみた系などの様々な動画を上げて特に若年層の支持を幅広く獲得している人もいれば、ゲームの実況をしたり、メイクテクニックを紹介したり、スポーツカーでドライブをしたりと、それぞれのジャンルに根強いファンがいるYouTuberもいます。

このようにYouTuberの特性を正しく理解することで、訴求したいターゲットにアプローチできるようになります。

また、YouTuberを通じた宣伝をする場合、視聴者の視聴時間が一般的な広告に比べて非常に長いのが特徴になります。この広告手法は、理解促進効果に長けており、じっくりと宣伝をしたいような商品やサービスに向いています。

タイアップを計るYouTuberと企業の商品やサービスがうまくマッチすれば、大きな効果が期待できると言われています。

YouTuberもタイアップに積極的

YouTuberはYouTubeに表示される広告によって収入を得ていますが、この広告収入はここ1~2年で減少傾向にあります。

そのため、最近では企業とタイアップをすることで、ある程度収入を確保しようとしているYouTuberが増えています。

企業も、そしてYouTuberもお互いにタイアップへの意識が高まっているという流れの中で、視聴者に届けたいメッセージを正しく届けられるよう、広告効果を最大化させる工夫が重要になっています。